BUSCANDO AMERICA / Ruben Blades y Seis del Solar (Electra 1984)

酷暑が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?

梅雨はいったいどこにいってしまったのでしょうか?このまま梅雨明けしてしまうのではないかと思うくらいの天気です。

昨夜はなんとなく寝苦しくなかなか寝付けなかったので、深夜まで映画を観てました。

サルサ歌手Ruben Blades主演の「クロスオーバードリーム」(1985制作)という題名の映画です。

ストーリーは割と単純です。

NYのひとりのしがないサルサ歌手ルディがある日突然、敏腕プロデューサーの目に止まりいっきスターダムに登り詰めます。

富に目が眩み、旧友も裏切りすっかりスター気分の日々を過ごすわけです。

しかし、おごりたかぶる者は久しぶりからず。

レコードは売れなくなり、一気にその地位は転落一途をたどります。

失意のどん底に陥ったルディは生まれ育ったエルパディオ(マンハッタンのアップタウン東部のイーストハーレムに位置しています。多くのラテン系移民を先祖とした方々が住んでいます。)に戻って、また一から元の生活をやり直すというわけです。

僕がこの映画を観ていつもいいなと思うのは、

失意のルディが、クラーベス(ラテン楽器の一つで日本でいう拍子木。しかしこれで叩くクラーベというリズムがとても重要です。)だけで、Todos Vuelvenという曲を歌うシーンです。

「人はまたいつか生まれたところに戻って来る。」

僕ばRubenのライブは2回ほど聴きに行っています。

1回目は前回書いたNY旅行にて、2回目は1989日本の日比谷野音でのライブです。

どちらかというと印象強く残っているのは、NYのSOB'Sというクラブで聴いた演奏です。

Seis del Solarというバンドを率いての演奏でした。

サルサのバンドと言いますと、きらびやかなホーセクションを思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。

しかしこのバンド編成にはホーンセクションはおらず、その代わりにシンセサイザーとヴィブラフォーン奏者が入っています。

それが前衛的でなんかかっこいいぞ!と思いました。

今思えば、Seis del Solarのメンバーは精鋭揃いだったと思います。

ピアノがOscar Hernandez(現在スパニッシュハーレムオーケストラのリーダーですね。)、コンガがEddie Montalvo、ティンバレスがRalph Irizarry、ヴィブラフォーンがRicard Marrero 等々。

真冬のNYでしたが、会場内はラティーナたちにとってはあたりまえのこと。ものすごい熱気でした。

昨夜、映画を観た後にこのレコードを聴いていたら、あの時の興奮が蘇ってきました。

思い出とは大切なものですね。

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