COMEDIA / HECTOR LAVOE / FANIA 1978
梅雨入りしたのかしていないのかはっきりしない天候です。
朝から雨が降っていたので特に外出せず、映画を見ていました。
マークアンソニー主演の「EL CANTANTE」という映画です。
内容としましては、サルサ歌手のHECTOR LAVOE(エクトル・ラボー)の描いた伝記映画です。2006年作品。
妻役でジェニファーロペス、その他やはりNYサルサ界の大御所、ウィリーコロン、ルベーンブラデスも出演しています。
サルサ界のスター歌手まで登りつめたエクトルラボー。
その後、酒やドラッグの濫用により破滅への坂を転がり落ちてゆく。
JAZZやROCKのミュージシャンにありがちなストーリーですが、エクトルの苦悩が良く表現された内容の濃い映画だと私は思っています。
通販サイトなどで購入できますので、ご興味がある方はご覧になってみてください。
さてこエクトルラボーですが、私は一度だけステージを見たことがあります。
1987年2月のNYのアッパーウエストサイドのクラブででの出来事でした。
いくつかのミュージシャンが出演していたステージで、観客として来ていたのでしょう。
無理やりステージに引っ張りあげられ、2曲ほど歌っていた記憶があります。
かなり泥酔しいて、コンディションはかなり悪かった様子でした。
しかし聴衆は大盛り上がりでした。
そのステージは明け方まで続き、眠い目を擦りながら帰宅途中に寄ったスーパーマーケットでこのレコードを書いました。
今、あらめて聴いていますと、当時の思い出が頭をよぎります。
特に前述の映画のタイトルにもなっている「EL CANTANTE」という曲はアーバンな感じで気に入っています。
ルイスペリーコオルティスのトランペットソロが哀愁というかニューヨリカン魂を感じさせます。
まさしく僕のNYサルサ入門にもなっている1枚であり、1987年2月の真冬のNYを懐かしく思い出させてくれる1枚でもあります。
NYもずいぶんと変貌してしまったようですが、再度、訪れてみたい街です。